2番目に感染者数が多い性感染症の淋病とは

淋病とは、淋菌という細菌によって引き起こされる性感染症のことをいいます。数多くある性感染症の中でも、淋病は日本で2番目に感染者が多いとされている病気です。
淋病は主に性行為によって性器や喉といった部分に細菌が感染して発症しますが、出産時に母子感染することもあります。
淋病になった場合、男性と女性によってその症状の現れ方は大きく異なります。
男性が淋病にかかった場合には、症状がはっきりと現れる人がほとんどです。そのため感染していることに気付きやすいといわれています。
黄色いドロドロした膿が出るのが淋病の特徴で、尿道の先から流れてきます。膿の量が多いので、下着が膿で汚れているといったこともあります。
それから、排尿時にも痛みを伴います。感染してまもない時は尿道にかゆみや違和感を感じる程度ですが、淋菌は感染すると一気に増えてしまうので痛みを感じるようになります。
激痛を伴う場合もあり、尿道の先が赤く腫れてしまうこともあります。

淋病の潜伏期間は短く、淋菌に感染してから2日から5日程度で発症します。個人差はありますが、遅くても一週間以内には症状が現れます。
ごくまれに、症状が現れない人もいます。治療をしないで放っておくと、内部にまで感染が広がってしまい、陰嚢の上部で炎症が起こる精巣上体炎になってしまうこともあります。
すると陰嚢が腫れてしまい、歩くのが困難なほどの痛みを感じる人もいます。また、発熱することもあり、場合によっては高熱になります。
女性が淋病になった場合には、症状はほとんど現れません。症状が現れる人の割合は1割から2割程度にとどまるといわれています。
そのため感染していることに気付かずに、パートナーに淋病をうつしてしまうことも多くなります。女性の場合には、まず淋菌は子宮頸部や子宮頸管に感染します。
それにより子宮頸管炎を発症し、おりものの変化や不正出血、性交時に痛みを感じるといった症状が現れることもあります。

淋病は不妊症になることもある怖い病気

淋病は不妊症になってしまうこともあり、とても恐ろしい病気と言われています。男性の場合には淋病が悪化すると、精巣上体炎になってしまうことがあります。
精巣上体炎は完治しても精子の通り道を塞いでしまうことがあるので、不妊症の原因である無精子症になる場合があります。無精子症にならないためには、早い段階で治療を受けることが重要です。
女性の場合にも淋病を治療せずに放っておいてしまうと、淋菌の感染が子宮の奥や卵管にまで及んでしまうことがあります。
それにより子宮頸管炎や卵管炎、子宮内膜炎、腹膜炎などに重症化してしまそれが不妊症や子宮外妊娠、流産、早産などにつながってしまうこともあります。
特に女性の場合には症状が現れにくいので、感染していることに気付かずに感染症が進行してしまうのです。
卵管が炎症を起こしている場合には、精子が卵巣を通過することができずに卵子まで到達できないといったことが起こります。それが不妊症の原因となります。
精子が卵子までたどり着けて受精したとしても、受精卵が子宮に移動できずに妊娠が成立しなかったり、子宮外妊娠になってしまうこともあります。
それからせっかく妊娠できたとしても、子宮頸管炎が原因で流産してしまったり、早産してしまうこともあります。
妊娠している女性が淋菌に感染している場合には、出産時に産道を通ることで赤ちゃんが感染してしまうこともあります。
赤ちゃんが淋菌に感染した場合には、結膜炎や尿道炎、関節炎などが引き起こされてしまいます。特に結膜炎が出ることが多く、最悪の場合には失明してしまうこともあります。
母子感染を防ぐためには、日頃から妊婦健診を受けて必要な検査を受けておくことが大切です。