クラミジアの感染を知る
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近年では性病に感染する人の数が以前と比較して増加傾向にあり、特に若い年齢層の人達の間でかなり増えてきています。
そのいくつかある性病の中でも特に増えているのが「クラミジア」です。
特に男性は昨年度と比較しても増加しつつあります。
クラミジアに感染をしないためにも、もっとこの性病について知っておくようにしましょう。
基本的にクラミジアは性行為を持つことで感染しますので、性行為を一度でも持ったことがある人であれば感染する可能性はあります。
性行為のどんなことが原因となって感染をするのかなど、しっかりと理解しておくことで避妊具をつけたりなど感染予防をすることができます。
感染した後はもちろん治療を行なわなければ自然治癒をすることはほとんどありませんので大変です。

そもそもクラミジアって何?自然治癒しないの?

悩む男女

クラミジアという病気についてよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
クラミジアとは男女共に不妊症の原因になりやすいことでも知られています。
特に若い世代で感染する人が多く、性行為の際に粘膜接触によって感染します。
クラミジアの主な症状は男女別で少し違い、特に女性は感じる自覚症状がほとんどなく、気づかないままという方もいるほどです。

女性の症状は性交から2、3週間ほどたつとおりものに変化が出てきます。
感染しているとサラサラとした液体状のおりものが増えてきます。
他には不正出血や性交痛、下腹部の痛みなどを感じる人もいます。
しかし女性の場合、自分が感染しているということに気づく人は少ないといわれています。
感染する時は女性の場合、子宮頚管の粘膜です。
クラミジアに感染したままで放置しているとどんどん悪化していきます。

悪化した時には不妊症になりやすいです。
子宮内膜炎や卵管炎から進行し、骨盤髄膜炎、卵巣炎、子宮外妊娠などにもつながってしまうことがあります。
妊婦がクラミジアに感染していると症状を感じにくいことからそのまま気づかずに出産し、母子感染で赤ちゃんにも悪影響を与えてしまう可能性もあります。
例えば生まれた時に肺炎になってしまうこともあるため、出産前に治療をしておく必要があります。

男性の場合は尿道の粘膜に感染し、尿道炎につながっていきます。
男性の症状としてあげられることは性器や尿道などに違和感が出て、排尿の時に痛みを感じます。
また尿道から膿が出てしまうこともあります。
その他、尿道の神経コントロールがうまくできず頻尿になることもあります。
頻尿になる原因としてもクラミジアは関係しています。
それでもまだ放置しておくと精巣に腫れが出て発熱したり、前立腺炎、血性液症といった症状が出てしまうこともあります。
クラミジアに感染している人は男女どちらの場合も他の病気にも感染しやすくなります。

クラミジアは自然治癒する?

ではクラミジアに感染した後に自然治癒することはないのでしょうか。
一説ではクラミジアは自然治癒をするという噂もありますが、実際のところアメリカの研究機関でも4年間で95%にも及ぶ人が自然治癒していたという報告がされています。
こうやってみるとクラミジアは自然治癒をするように感じますが、改善されているのは4年間ということですから、その間に性行為を持った人に自分からクラミジアを感染してしまうことになります。
さらに自分自身もクラミジアの症状が進行してしまう可能性もあり、さらに子供が欲しいという時になかなか子供を授かることができなくなってしまうこともあるため、やはり自然治癒するのを待つというのは現実的ではありません。

また性病の治療を行なっているクリニックでも放置をするのは絶対に良くないと警告しています。
実際のところ、不妊で悩んでいる女性のおよそ20%ほどがクラミジアに実は感染していたということがわかっています。
感染する原因は風俗へ行ったからという理由が多いといわれていますが、実際には恋人やパートナー以外との浮気から感染してしまったという人も多いのです。
つまり、いつ自分もクラミジアに感染するかということはわからないということになります。

ほとんどの場合、浮気をしたとしてもそれを正直に言う人はいません。
内緒にしたとしてもきちんと病院でチェックするなど徹底していれば別ですが、まさか相手が性病に感染しているだろうと考える人はあまりいないですから、毎回感染を疑うというマメな人は少ないのです。

しかしクラミジアの感染率は非常に高く、なんと避妊具を使用していない場合で50%以上だといわれています。
一度クラミジアになっているから抗体ができていて感染しにくいのではと考える人もいますが、一度感染したことがあったとしても完治した時点で抗原はなくなっており、抗体も不要ということでなくなってしまいます。
つまり一度感染していたとしても感染率は変わらないということです。
放置せずに治療し、治療後は普段から予防しておくことが大切です。

クラミジアは性行為で粘膜接触以外の感染はあり得ない

ベッドで寝る男女

クラミジアが感染する原因はクラミジアトラコマチスという細菌が性行為などによる粘膜接触をすることでうつってしまうということです。
細菌と言っても空気感染することは有り得ません。
つまり同じ場所に感染している人がいたとしても空気感染をしてしまうということはないのです。

空気感染することはないということは粘膜接触による感染なので、自分が全く感染していないことが確実であれば性行為をした相手が感染者だったということになります。
恋人や配偶者、パートナーから感染されていることがわかった場合には必ず一緒に治療をしましょう。

感染経路は細菌を持っている人とディープキスやオーラルセックス、性行為をすることによるものです。
オーラルセックスやディープキスで感染する場合ももちろん空気感染ではなく、クラミジアの感染者が喉に細菌を持っていた時に粘膜接触をすることで喉にクラミジアがうつります。
不特定多数と性行為を持っていた時には感染経路自体がわからなくなってしまい、どんどん感染者が拡大してしまう可能性が出てきます。

粘膜接触以外でうつるということは100%ないので、うつしてきた相手が細菌が空気中にいて空気感染しただけだといってもそれは真実ではないということは覚えておきましょう。
原因を調べるのは比較的簡単で、病院などでチェックすればすぐにわかります。
感染経路がわかっていれば相手と一緒に治療をして完治するのが大事です。

ちなみに感染経路として気になるところはお風呂での感染ですが、お風呂もよほど精液や膣液といったものが何かについていてそれを触ることがない限りは簡単にうつってしまうということはありません。
軽いキスでも感染する確率は0%ではないものの、かなり低いです。
細菌が含まれている唾液などを体内に入れてしまうようなことがなければうつってしまう可能性は低いと考えておきましょう。

基本的な感染経路は男性の場合が尿道で、女性は膣の奥まで入ってしまうということです。
ただ咽頭クラミジアであれば喉に細菌がいる状態でディープキスをすれば咽頭クラミジアになりますし、オーラルセックスをすれば性器へうつってしまいます。
クラミジアトラコマチス自体は生命力が強くない細菌です。
ですから、粘膜接触をしない限りは感染はないです。

「最近性的接触を持った人はいないのに」と不思議に思う人もいるかもしれませんが、大体の病気では潜伏期間があります。
クラミジアに関しても潜伏期間が3週間前後あるため、最近そういう行為はしていなかったとしても3週間ほど前に性行為を持った相手がいればそれがうつってしまった原因だといえます。
短い場合は1週間程度の潜伏期間で症状が出てくるという人もいます。
つまりパートナーが原因ではなく、自分が原因だったということもありますので気をつけましょう。

クラミジア検査の方法について

クラミジアをどういった方法で調べるかといえば男性は尿、女性は膣内の粘液を採取することで調べます。
喉の場合はうがいをした水などを調べます。
血液でも調べることがありますが、血液でわかるのは抗体であって、以前クラミジアに感染していたということがわかるだけなのです。
その場合、改めて尿もしくは膣内分泌液を調べるという手間もかかってしまいます。
そういう意味では最初から尿や膣内分泌液をチェックするほうが費用なども余計にかからないので良いです。
万が一、感染していた場合には治療もしなくてはいけなくなりますから、専門機関で調べてもらうほうが効率的です。

ちなみにかなり稀なケースですが、クラミジアが鳥から感染するということもあります。
オウム病というものがあり、肺炎の一種です。
鳥の糞の粉末を吸い込んでしまったり、鳥に口移しで何かを食べさせたり、鳥に口を接触したりすることで感染することがあります。
この場合、喉にうつることになります。
潜伏期間は1、2週間で、症状が出るとインフルエンザにかかった時のような状態になります。

オーラルセックスでも感染するクラミジア

キスをする男女

うつってしまうのは性行為をした時だけと考えている人が多いのですが、実際にはオーラルセックスをしただけ、ディープキスをしただけでもうつります。
これは咽頭クラミジアと呼ばれるもので、喉の粘膜に細菌がつくのです。
このオーラルセックスやディープキスでうつってしまう咽頭クラミジアは自覚症状をあまり感じないという人が多いのが特徴です。
自覚症状として感じるとしても喉がイガイガする、咳が出るというものがほとんどなので風邪と変わらないので勘違いしてしまう人も多いのです。

特にオーラルセックスで避妊具を使うという人はかなり少なく、これがうつってしまう理由の1つだといえます。
年齢的にはやはり若い世代に多いので、クラミジアの患者も10代や20代の若者がとても多いことがわかっています。
オーラルセックスは何も使用しないで行なうほうが気持ちが良いからというのが理由となっていることが多いようです。
しかし無防備な性行為はクラミジアだけではなく、他の性病にもかかってしまうことにもなりかねないので、できるだけマメなチェックと予防をしておくほうがいいです。

油断できないのはこの病気にかかってしまっている時には同時に淋病にも感染しているケースが非常に多いという点です。
併発していればもちろんどちらの治療も受けなければいけませんから費用もかかりますし、治りにくくなってしまうということもあります。
ごく稀に感染から何年も潜伏していることもありますので、過去にうつったものが体調不良などをきっかけに再燃してしまうということもあります。

ディープキスをしたくらいでは浮気にならないと考える人もいますが、このクラミジアに関してはディープキスをすることはとても大きな要因となります。
性器にうつっていても喉にはうつっていなかったり、逆に喉にはうつっていても性器にはうつっていないということもあります。
ただ調べるのであればどちらかだけではなく、性器のほうも喉のほうもどちらも調べたほうが良いです。
喉に細菌がいる場合、性器にうつっている場合よりかなり治りにくいというのは有名な話です。

喉にクラミジアがかかっていたけれど治療を特にしなくても数か月後あるいは数年後に調べたら陰性だったということもあります。
ただこれは自然治癒というよりはその期間にたまたまクラミジアに効果がある抗生物質を飲んでいたからということもありますので、確実に自然治癒したとは言えません。
前回大丈夫だったから今後も大丈夫だと考えるのはやめておきましょう。
抗生物質を使ってもなかなか治らない人もいるほどしつこいのが咽頭クラミジアなのです。

咽頭クラミジアの検査方法

咽頭クラミジアかどうかを調べるのは簡単で、専用のうがい液を使ってうがいをし、その吐き出した液体を調べるのです。
治療をする時には薬を1度飲み、1週間後にまた細菌がいるかをチェックします。
確実にいないのがわかればそれで完治ですが、細菌がまだいるのがわかった時には再び薬を飲み、1週間後にもう一度調べます。
これを完全に細菌がいないのがわかるまで繰り返します。
最初に飲んだ薬で細菌がまだ残っていた場合は別の抗生物質を毎日服用しなければいけない場合もあります。

喉にうつってしまった場合になかなか完治しにくいのは抗生物質が喉の粘膜に届きにくいというのが原因となっています。
ですから、症状を感じなくなったとしても必ず細菌が残っているかということは調べておかなくてはいけないのです。
細菌が1つでも残っていればそれが再発するきっかけになってしまいます。

よく症状が出てないから治ったと勘違いをして勝手に治療をやめてしまう人もいますが、それは絶対にやめておきましょう。
症状が出ていないだけで、完治しているとは限りません。
勝手に治療をやめてしまったけれど、実は細菌は残っていてそれによって耐性ができてしまい、かえって治療が長引いたというケースもあるのです。